昨日今日と教室の仕事が少ししか入っていなかったので、先日新聞社より戻って来た「挿絵の原画240話分」の整理をする。(現在は316話連載中ですが…)
挿絵には毎回画題のようなものをつけて提出しているので、1作品ずつの画題をプリントしファイルした原画に添えて整理していく。
(これが思いのほか大変な作業…)
改めて見直してみると、「もっとこう描けば良かった…」などと反省点も見つかったり、登場人物などの新たな発見があったりと残りの作画をする上で大変ためになる整理でした。
最近の挿絵作画で気を付けていることが幾つかあります。
・漫画っぽくならないこと
・表情を大切にする
・動きを大切にする
・登場人物の顔立ち
漫画は近年の美術の教科書にも載るほど素晴らしい表現・文化だと思います。ただし、私は日本画家としての誇りみたいなものを大切に作画を心掛けています。漫画家ではないのですから…。例えば泣いている登場人物の画の場合「涙」を描きたいところですが、あえて微妙な表情だけで表現するようにしています。「汗」なども同様です。今まで大学や日本画制作で培ってきた「デッサン力」や「画面構成力(構図)」を活かした作画を心掛けています。動きに関しても同様のことがいえます。難しいことですが…。また、今回の挿絵は歴史小説のため本当~に多くの人物が登場します。そこで、登場人物の顔が似ることの無いよう細心の注意を払って、私なりに人物の個性(人物像)をだせるよう作画しています。
挿絵整理作業と並行して…
久々に[豚の角煮]をつくりました。肉の下処理をしたあと半日程かけて豚バラかたまり肉を落し蓋をして煮汁(だし・醤油・砂糖・酒)でコトコト煮込む。最後にみりん・醤油で味を調え、ささがきゴボウを加え少し煮込んで完成。なんとなく水溶き辛子で食す気分でした(笑)
手間がかかりますが、この角煮がやわらか~くて味が染み込んで本当に美味しいんです!!