私が「工房主催の絵画教室」や「中学校・高校」の指導で心掛けている事があります。
「図工・美術」等の芸術教科は暗記をするような答えが明確な教科では無いため、ある意味難しくもあるものの特殊で独特な指導といえるかと思います。
もちろん年齢や学年や目的によっても指導内容や進め方が変わってくるのも事実です。
そこで、このたび私の指導方針をおおまかかですが表記させて頂きます。
・幼年期から小学生くらいまでは感じ取ったこと/考えたことを基に発想力や構想力を大切にした上で表現することの楽しさを素直に味わってもらえるような指導を心掛けています。
・中学生から高校生には発想や構想を基に、創造的に表す技術も含めて指導をしています。
・美術系大学への進学を希望している受験生には、大学へ合格するための基礎力から応用力まで含めての技術的な指導を中心にしています。
・絵画教室の一般の受講生には、学びたい事の専門的な技術/作画について中心に指導をしています。
先にも申し上げましたが、年齢や目的によって指導内容が変わってきますが基本的には制作者本人の意思や考え方を尊重しての指導を心掛けている為に「こうしなさい」という指導ではなく「こうすればいいと思う」というようなアドバイス的な指導をするように心掛けています。それは、作品とは作者本人のものであり指導者の意向が入り過ぎる事は違うように思うからです。
中には、展覧会で受賞をしたいという目的の方もおりますが、それはあくまで鍛錬をした上での結果的な事であり、厳しい言い方となりますが自身の努力をした上での評価(実力)で達成をするものと考えます。
だからこそ個人指導とはいえ「つきっきりの手取り足取りの指導」「私が変わって描いてあげる指導」は当工房や学校では、これから先の本人のためにならない為に絶対にしないようにしています。
ただし、作画に関しましては基本的な作画のノウハウがある事も事実ですので、その点につきましては指導をしております。
様々なお考えもあるかと存じますが、私自身が長年培ってきた経験と私自身の指導方針を基に出来る限りの指導をしていこうと思います。